PROFILE
プロフィール

日本刺繡で基本となるのは絹地に絹糸で刺繡する着物、帯、半襟やバッグなど和装小物です。 作家活動として刺繡画デザインから布や糸の染色を手がけ、草木染めしたり、箔置きしたり、ビーズ刺繡やオーガンジー素材・羊毛フェルトなどの異素材も用いて額装、タペストリーやインテリア性のある家具、実用性のある小物などの作品を制作しています。

資格

• 中学校教諭二級普通免許 家庭科
• 中学校教諭二級普通免許 美術科
• 現代手工芸作家協会会員

これまでの経歴

1985年	第44回手工芸美術展 入選
1988年	第11回染色工芸展覧会一染展 入選
1990年	日本現代美術家連盟主催日本選抜美術展 奨励賞
1991年	日本現代美術家連盟主催日本選抜美術展 東京都知事賞
1993年	女子美術短期大学専攻科刺繡専攻卒業
2024年	第３回現代手工芸展 新人賞

お仕事の魅力

明治33年以来の歴史ある女子美術短期大学刺繡専攻において日本刺繡を学びました。基本の刺し方には「121 の種類繡」がありますが、1400 年以上の長い歴史ある伝統的な刺繡を踏まえ、絵画のような刺繡表現(染繡:せんしゅう)で、布や糸を染めて作品制作をしています。独自のデザインで図案を手描き染め、箔置き等の技法を併用し刺繡します。糸を染め、糸を縒り、また釜糸を縒り合わせて太くしたり、裂いて細くしたり全て手作業で、刺し方を考え、表現に変化を持たせて立体感や奥行きを出します。日本刺繡専用の針で両手を上下に使って出し入れし、一針ひと針思いを込めて刺し進めていきます。1mmにも満たないひと針で作品の表情が違ってくるとても繊細な手仕事です。

作品事例紹介

額 「風待月のしずく」 第３回現代手工芸展新人賞受賞作品

額 「アリウム・ギガンチウム」

和装小物 小品5点「扇子、巾着袋、懐紙入れ、小袱紗、ハンカチ」

タピストリー「diamond-shaped-mosaic」

額 「KALEIDOSCOPE」

今後取り組みたいこと・目標

日本刺繡について手仕事の良さを知ってもらいたい。 ミシン刺繡が発展した現代においてもなお手作業にこだわり続けていきたい。 伝統を守り日本刺繡の継承と現代感覚との調和を目指して作品制作を続けていきたい。